フリスビーの楽しみは、何と言っても人同士でのキャッチアンドスロー。まずは簡単なスローとキャッチで気軽に楽しみましょう。
なお、これ以降の説明において共通のことですが、概ね筆者の今までの個人的経験に基づいてます。実際は人によって少しずつ説明の仕方が違ったりします。なのでここでの説明は、あくまで情報のひとつとして捕えていただき、他の情報も色々と参考にした上で、自分なりのコツをつかんでいただくと良いのではないかと思います。
たとえば、実地で上手い人に直接教えてもらいながら覚えたほうが、上手くない人同士だけで練習するよりも断然上達が早いです。
バックハンドとともに覚えたいスロー。主に中指の腹が力点になります。手首のスナップが決め手。
慣れれば、バックハンドよりもこちらの方がコントロールが効きやすいです。
親指、人差し指、中指の3本を使います。中指をインナーリムに引っかけ、親指をトップに置いてディスクを挟みます。人差し指は、中指に添わせても、センターを支えて(フレミングの左手の法則の手付き)もOK。より強い回転をかけるには、中指と人差し指を揃えます。残りの指は、補助的にアウターリムに添える感じで。
別ページで紹介する色々なスローやフリースタイル的スローでも共通する、是非押さえておきたいポイントです。
遠くへ届かせたい思うばかりに、ついつい持ちすぎてしまってリリースが遅れたりします。結果として、ディスクが傾いて大きく曲がっていってしまいます。
フリスビーは、前に押し出すのではなく、後ろから引っ張る意識で投げるのが良いです。なのでテイクバック(投げる前の後ろに引く動作)を大きくとるようにしましょう。そしてまっすぐ体重移動しながらスイング。リリースのタイミングは遅れないように。
基本は、スイング方向、ディスクの角度ともに水平で。若しくは、スイングに対してほんの少しノーズ(ディスクの先端)を上げることで、バウンスの効いた気持ちの良い軌道になります。
初心者に良く見られますが、上に向かって投げても、ボールと違って、放物線を描きません。自分の方に戻ってきてしまい、目標に届いてくれません。
また、スイング方向とディスクの角度が合っていないと、軌道がふらついたり、変な方向に飛んでしまったりします。
安定した角度でリリースできるようにしましょう。
フリスビーは、回転することで、ちゃんと飛んでくれます。単に放り投げるだけでは軌道も安定せず、相手にうまく届きません。よしんば届いたとしても、推進スピードに任せているだけで、たいていキャッチが痛いです。
相手に優しいスローを心がける上でも、まず回転。しっかりと回転がかかっていれば、気持ちの良い軌道でちゃんと相手に届いてくれます。
フリスタに限らずとも、基本的には、回転があればある程良いスローと言えます。まずこれが大原則。鋭いスナップを効かせて回転をかけましょう。
ディスクに十分な回転をかけるには、最終的には手首のスナップが決め手になります。しかし、力に任せても、なかなか上手くいきません。それどころか、力むと大概、リリースがぶれて、あらぬ方向に飛んで行ってしまいます。
リラックスして、しなやかに軽やかに、鋭くスイングしましょう。独楽回しやムチを振るのに似た感覚です。腕全体、ひいては体全体の動きを、最終的に鋭いスナップに乗せる感じ(「しなり」のような感覚)の体使いが大事です。そのためには、良いフォームもなるべく意識した方がいいです。
フリスビーは、風を読むスポーツとも言えます。
風を背に受けながら、つまり追い風で投げると、どうしてもディスクは沈んで落ちてしまうことが多いです。たとえ上級者でも、強い追い風は嫌がります。追い風のポジションはなるべく避けましょう。
逆に、強すぎる向かい風も、今度は煽られて大きく浮き上がってしまいます。その場合は、ノーズを上げ過ぎず、限りなく水平に近い角度で出すと良いですが、ちょっと難しいのでやはり最初は避けた方がいいです。
なので、2人で対面して投げあう場合は、横風の状態で向き合うのが無難です。ただこの場合でも、ディスクが傾いていると煽られやすいので、注意が必要です。
とはいえ、そんなに風が強くないときは、特に神経質になる必要はないです。十分な回転と、角度が安定していれば、割と平気です。
風はあるけど方向がよくわからない、といった場合は、足元の草を少しむしり、散らせてみて風向きを見極めましょう。ディスクプレイヤーっぽい仕草です。
ビーチなどの開けた場所だと、風は比較的一定なので気楽なのですが、代々木公園のような都会の中だとけっこう風が巻いていて、しょっちゅう方向が変わるので、たまに神経を使う部分だったりします。
両手を使った、最も確実で簡単なキャッチ。両方の手のひらで、上下にピシャリと挟みます。
「パンケーキ(Pancake)」とも呼ばれます。
片手の場合、親指と残りの4本指でディスクを挟むようにしてキャッチします。
親指が上になるキャッチをサムアップ、親指が下になるキャッチをサムダウンといいます。ディスクが胸より上に来たらサムダウン、胸より下ならサムアップにするのがやりやすいです。
予め、手を思いっきりパーにして迎え、キャッチの瞬間はしっかりとディスクを挟みましょう。ディスクの回転方向、回転速度も見極めると、より確度が上がります。
これを踏まえたら、次は様々なキャッチ技にも挑戦してみると楽しいです。
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