付け爪

フリースタイルの基本テクニックともいえるネイルディレイは、その名の通り爪で行います。指の肌の部分がディスクに触れると、たちまち回転が止まってしまうので、神経を使います。そんなときに役に立つのが付け爪。ディスクと指の間に十分なクリアランスを得ることができます。また、自爪の保護にも役立ちます。

センターでのディレイを練習している段階では自爪でも事足りますが、リムまで使い始めようとしたときに、きっと欲しくなってくるのではないかと思います(元々の自爪の大きさなどにもよりますが)。これをつけることによって、技の幅がグンと広がるはずです。

まずは、両手の人差し指用に2枚用意してみると良いでしょう。たまに薬指にも付けてる上級者もいます。中指はティップに使うので空けておきましょう。

なお、自爪の健康のため、遊んだ後はつけっぱなしにせずに、なるべく速やかに外すのが良いかと思います。邪魔ですし。


付け爪の作り方

フリスタ用付け爪を手作りする場合の、代表的な一例。簡単です。

用意するもの

市販の付け爪
ネイルアート用のネイルチップ。ドラッグストアあるいは100円ショップなどで売っています。高いやつの方が、強度があるんじゃないかと思ってます。男性の場合、最初は購入の際に若干の勇気が要りますが、慣れればへっちゃらです。
接着剤
アロンアルファでいいです。垂れないゼリータイプがお勧め。
はさみ、爪切り
普通のやつでいいです。

作り方

  1. 自分の爪の表面のカーブに合うチップを、2枚から3枚チョイス。
  2. 選んだ2枚または3枚を重ねて接着。分厚くすることによって強度が増します。面の全体に接着剤が行き渡るように、しっかりと。
  3. はさみや爪切りを使って、適当な大きさ、形に整えます。薄い側が爪の根元の方なので、間違えないように。
  4. 爪切りのヤスリを使い、先端部分を滑らかに整えます。

以上、慣れればものの5分で1枚できます。

どのくらいの大きさが適当なのかは、人によってまちまちなので、使いながら自分なりの大きさを決めていきましょう。

このように市販の付け爪を利用するほかにも、アロンアルファの黄色いプラスチックケースから切り出す(カーブが合うらしい)、硬い木端(柿とか)から削り出す、衣服のボタンを加工するなど、様々なこだわりに基づいて独自の爪を作る人もいます。オリジナルの付け爪を作ってみるのも面白いかも。

また、工作が面倒とか、どうしても苦手という場合は、フリスタ専用の爪も市販されてます。そちらをチェックしてみてください。ただし、やや高価(数百円)かつ流通も少ないです。


付け爪の装着

基本的に、接着剤で自爪にくっつけます。プレイ中の衝撃力が案外あり、外れてしまうことがあるので、接着力の強いものが良いです。そんな接着剤選びにもいくつかの流派があるようなので、好みによって選びましょう。

ネイルグルー
ネイルアート用の瞬間接着剤。ネイルチップとともに、プラザやドラッグストアなどで入手可能です。専用なだけあって、かなり接着力あります。グルーオフとセットで揃えれば、外す時も楽々です。
衣服に付いて火傷するという事故が過去にあったせいか、その後あまり見なくなってしまった気がしますが。
アロンアルファ
最も一般的な瞬間接着剤。特に抵抗なければ、これがベストかもしれません。入手のしやすさ、使い勝手の良さで、実際のところ日本では圧倒的多数派です。ゼリータイプのやつが使いやすいと思います。接着力は、ネイルグルーよりは若干劣ります。はがす際は、根元からエイッと。若しくは風呂の中などでほぐしながら。
ボンド
工作用の黄色い透明なタイプのやつ。はがした跡が大変きれいなのが利点です。ただ乾くのに時間がかかり、またちょっとコツが要ります。くっつけて薄くのばしてから一旦外し、しばらく日に当てて乾かした後に再度くっつけるのが良いようです。乾くまでの間、ストレッチなどしながらじっくりと準備する人にお勧め。

どんなに接着力が強くても、遊んでる最中にポロっと外れてしまうことがどうしてもあります。そんな時のために、さらにテーピング用のテープを指先に巻く人もよくいます。これは、外れた時の紛失防止のため。

自爪にかかる負担が気になる場合は、予めベースコートを塗るなどしてもいいかもしれません。はがす際にキューティクルを持って行かれずに済むようです。前述のグルーオフと併用することで、外すのも一層楽になります。


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